白桃ができるまで
白桃の生産地について
白桃は岡山県や山梨県を始め複数の県で生産されておりますが、原産地は岡山県ということはご存じでしょうか。現在でも生産量は日本で一番多く、岡山の名産品としてもブランド化されています。
そんな岡山県産の白桃の歴史は、明治8年にまで遡ります。
中国より伝来した「上海水蜜」「天津水蜜」と呼ばれる桃を品種改良することで、現在の白桃が産まれました。気品高い白さ、みずみずしくて上品な甘さの白桃、すぐに全国へと知れ渡りました。
もともと温暖な気候で水はけが良い土地であり、桃を育てるための環境が全て整っていたことに加え、先人達の絶え間ない努力によって品種改良が繰り返され、これまでに30品種以上の桃が誕生しました。
白桃の白さの秘訣は「袋掛け栽培」によるものです。1つ1つの果実に袋を掛けることで直射日光や害虫から守り、透き通るような白さと上品な甘さに仕上がります。
栽培からお届けまで
1)お礼肥え
白桃の栽培は収穫前年の秋から始まります。収穫後の桃の木に元気を取り戻させるため、肥料を与え、土壌を整える「お礼肥え」を行います。
2)剪定・摘蕾
2月~3月は、伸びた枝を剪定します。剪定をすることで、日当たりや風通しを良くし、甘くて美味しい桃を作ることができます。
その後、大きな桃を作るため、桃の蕾を間引く摘蕾を行います。
3)開花・摘果
4月上旬には、桃色の花が咲きます。
長年の品種改良により、花粉がない品種もできたため、その場合は別の品種から花粉を取り出し、人工的に交配させます。
実が出てきたところで、桃をさらに大きくするために摘果を行います。
4)袋掛け・収穫・発送
収穫予定の桃に1つ1つ袋掛けをし、病気や害虫から守ります。7月から9月の間に、品種ごとの収穫時期を迎えます。
収穫した白桃は、1つずつ丁寧に検査をいたします。その後、厳選された桃のみを出荷しております。